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簿記1級は転職に必要? 税理士試験の受験資格と2級の次

簿記1級は経理の転職に必要かを、求人票の見方から考えます。試験の形と税理士試験の受験資格との関係を公式データで確かめ、2級の次に何を足すかを税理士の科目、USCPA、FASSと表で比べます。

確認日

1級を目指すかを決める流れ
  1. 1目的を決める転職か税理士試験かを先に分ける
  2. 2受験資格を見る職歴の要件に当たるかを確かめる
  3. 3他の資格と比べる税理士の科目やFASSと並べて考える
  4. 4次の進路を選ぶ受験か応募かを決める

簿記1級を目指す理由は、転職の材料か、税理士試験への道か、まず分けて考えるのが近道です。公式が挙げる効果の一つは、合格すると税理士試験の受験資格が得られることです1。経理で2年以上働いている人は、職歴の要件で税法科目の受験資格に当たる可能性があります2。その場合、受験資格のためだけに1級を取る必要はないかもしれません。自分が当たるかは国税庁の案内で確かめてください。

経理の仕事に就くのが目的で2級を勉強している人は、先に簿記2級の記事を読んでください。1級が条件の求人かどうかも、同じ見方で確かめられます。

2級の次を比べる

項目簿記1級税理士の科目USCPAFASS
結果の形合否。70%以上、各科目40%以上3科目ごとの合否。満点の60%4セクションごとに75で合格5合否なし。800点満点で5段階6
受ける単位4科目をまとめて31科目ずつ可44セクション7本体100問90分6
受ける時期統一試験のみ8第76回は8月4日~6日9Coreは年間を通じて予約可10上期と下期の期間内6
費用の例税込8,800円81科目4,000円から9管轄で異なる10。国外は1セクション$390.00の追加11一般11,000円6
その先税法科目の受験資格15科目と実務経験で税理士へ12免許は管轄ごと7資格ではなくスキルの測定6

転職での評価を示す統計は、4つとも調べた範囲では見つかりません。そのため表で比べられるのは、試験の負担と、その先の道です。判断の例を挙げます。税理士を目指すなら科目から、英語の会計を使う仕事を目指すならUSCPAから、今の力を測りたいならFASSから、という考え方があります。いずれも断定ではなく、目的が先です。各資格の詳しい話は税理士の科目、USCPA、FASSの記事にあります。

試験の形

公式は1級を、極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得するレベルとしています1。

  • 試験時間は90分が2回で、途中に休憩がある3
  • 前半のみ、後半のみの受験はできない3
  • ネット試験はなく、統一試験のみ8

2026年度に1級が残っているのは11月15日だけで、2027年2月28日は2~3級のみです8。11月15日の第174回は申込受付が終了しています1。これから受ける人は、次の年度の日程を公式の案内で確かめてください。1級の公式ページに、学習時間の目安の記載は見当たりません1。働きながら受けるなら、自分の使える時間から逆算します。

合格率の動き

回試験日実受験者数合格者数合格率
第173回2026年6月14日9,806人2,076人21.2%13
第171回2025年11月16日10,524人1,604人15.2%13
第170回2025年6月8日9,610人1,343人14.0%13
第168回2024年11月17日10,420人1,572人15.1%13
第167回2024年6月9日9,457人992人10.5%13

表は1級を実施した直近の5回です。第172回がないのは、2月の回に1級を実施しないためです13。公式に載る回全体では10.1%から21.2%まで開きがあります13。第173回は高い値でしたが、今後も同じとは言えません。合格率は受験者全体の値で、個人の見込みを示すものではありません。全回は簿記の受験者データにあります。

税理士試験との関係

受験資格が関係するのは税法科目です。簿記論と財務諸表論には、令和5年度の第73回から受験資格の制限がありません2。税法科目は学識、資格、職歴などの要件のいずれか一つで足ります2。職歴の要件の一つが、法人や事業を行う個人の会計に関する事務に2年以上従事することです2。

すでに簿記論や財務諸表論に合格し、税法の受験資格も満たしている人は、受験資格のために1級を取る必要はありません。取るかどうかは、応募先の求人が条件にしているかで判断します。経理の経験がなく、会計の学習を深めたい人には、1級が目標として機能します。

求人で使う場面

ここも統計の裏付けがないので、求人票で確かめます。今の仕事に連結決算や開示がない人が、それらを含む求人を狙う場合に、1級の学習内容が説明の材料になるかもしれません。製造業なら原価計算の仕事があるかを見ます。「2級以上」とだけある求人では、1級を学んだ内容をどう仕事に生かすかを話せるようにします。

経験欄の条件は資格で変わるとは限らないので、職務経歴書には担当した決算の範囲を具体的に書きます。学習中の場合も、どの科目まで進んだかを添えると話が具体的になります。

決める順番

  1. 目的を1行で書きます。転職なら応募したい職種、税理士なら受験する科目です。
  2. 転職が目的なら、求人票で1級が条件かを確かめます。地元の求人が少なければ、紹介会社に「1級が条件の求人があるか」を尋ねます。ヒュープロ14、MS-Japan15、ジャスネットキャリア16は経理や会計の分野を扱うと案内しています。
  3. 税理士試験が目的なら、税理士の科目合格を仕事にどう生かすかへ進みます。
  4. 受験するなら、公式の案内で次の回を確かめます。申込の期間と方法は商工会議所ごとに違うので、受験地の商工会議所に問い合わせます1。

出典

  1. 商工会議所の検定試験「簿記 1級」 確認日 2026-10-31 ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6

  2. 国税庁「税理士試験受験資格の概要」 確認日 2026-10-31 ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  3. 商工会議所の検定試験「簿記 1級 試験科目・注意事項」 確認日 2026-10-31 ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  4. 国税庁「税理士試験の概要」 確認日 2026-10-31 ↩ ↩2

  5. AICPA & CIMA「Learn more about CPA Exam scoring and pass rates」 確認日 2026-10-31 ↩

  6. 日本CFO協会「FASS検定について(概要)」 確認日 2026-10-31 ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5

  7. NASBA「What is the Uniform CPA Examination?」 確認日 2026-10-31 ↩ ↩2

  8. 商工会議所の検定試験「2026年度試験日程カレンダー」 確認日 2026-10-31 ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  9. 国税庁「令和8年度(第76回)税理士試験公告」 確認日 2026-10-31 ↩ ↩2

  10. NASBA「CPA Exam FAQ」 確認日 2026-10-31 ↩ ↩2

  11. NASBA「CPA Exam - International Administration」 確認日 2026-10-31 ↩

  12. 日本税理士会連合会「税理士の資格取得」 確認日 2026-10-31 ↩

  13. 商工会議所の検定試験「簿記 受験者データ」 確認日 2026-10-31 ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7

  14. ヒュープロ公式サイト 確認日 2026-10-31 ↩

  15. MS-Japan公式サイト 確認日 2026-10-31 ↩

  16. ジャスネットキャリア公式サイト 確認日 2026-10-31 ↩

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